2023.08.01

新規事業開発における価格設定の秘訣

新規事業を始める際、多くの人が直面するのが「価格設定」の問題です。

特に新規性が高い商品やサービスの場合、競合を参考にすることも難しく、どう価格を設定すれば良いか迷ってしまいます。
この記事では、新規事業開発における価格設定のポイントを探ることで、初めての事業でもスムーズにスタートできるようなヒントを提供いたします。

▼動画でも紹介しておりますので、よろしければご覧ください。

1. 価格設定の最大のポイント

価格を設定する際の最大のポイントは、「顧客がその価格での購入に価値を感じるか？」です。

言い換えれば、顧客が購入を通じて受け取るメリットと、そのメリットの価値が、設定した価格に見合っているかどうかを考慮することが重要です。

重要視すべき要素:

法人の顧客が商品やサービスを利用する場合、主に「売上の増加」や「コスト削減」などの具体的な利益を求めています。

たとえ高価なサービスであっても、それによって売上が増えたり、コストが削減されるのであれば、その価格を払う意義が見いだせます。

法人顧客が価値と感じる点:

（例: サービス料 10万円 → コスト削減 20万円 → 実質的な利益 10万円）

一方、個人の顧客は「どれだけの喜びや満足を得られるか」という心理的価値を基準に判断します。

価格以上の喜びや満足、または手間の削減を感じることができれば、その商品やサービスに投資する価値があると感じるでしょう。

個人が価値と感じる点:

（例: 5,000円の家電製品 → 毎日の作業時間が30分短縮）

価格を適切に設定するためには、顧客の行動や業務のプロセスを深く理解することが不可欠です。

これにより、どのような価値を顧客に提供できるのか、その価値がいくらに相当するのかを正確に把握することができます。
具体的には「カスタマージャーニー」と呼ばれる手法を使用し、顧客の行動プロセスをしっかりと把握することが重要です。

価値提供のための方法:

結局のところ、顧客がどれだけの価値を感じ、どの程度の金額を支払う意義を感じるかが、価格設定のキーとなります。

新規事業を立ち上げる際は、顧客の行動プロセスや業務の状況をしっかりと理解することを心がけましょう。

実施すべきアクション:

結論として、新規事業の価格設定は簡単な作業ではありませんが、顧客のニーズと価値認識をしっかりと捉えることで、適切な価格を設定することができます。

事業の成功のために、これらのポイントを参考に、最適な価格設定を目指してください。