共創プログラム(複数社間でのワークショップ研修)
◆依頼時の状況
弊社の事業開発研修のプログラムを導入いただいている企業2社より、同時期に共創プログラムの相談をいただきました。
一社はクライアントとの関係強化のため、もう一社は既存技術を使った協力会社との新用途や製品開発のためと目的は異なりましたが、新規事業には多角的な視点が必要との認識が広まってきたことを実感しました。
◆発注経緯
研修期間中に数か月にわたって中間課題も含めて、実際に頭を捻って手足を動かし、チームを組んで協力して事業案を作り上げる形式の弊社のプログラムが、他社との関係構築にも有効と感じてお声がけをいただいたそうです。
◆サービス内容と成果
事例① 金融機関×ICTカンパニー
■サービス内容
両社から10名ずつ20代の社員が参加し、3か月間に4回の集合研修を開催、チームを組んで、研修以外の時間も集まって中間課題で新規事業案を作成し、最終日には両社の本部長に向けてプレゼンを行いました。
■成果
新規事業や共創に積極的に取り組む企業では、若手の内から新規事業立案の考え方を身に着けると同時に、顧客企業の同世代の参加者とのワークを通じて、顧客の事業内容をより理解し、業務外での良好な関係を築くことができました。
一方の顧客企業側でも、新規事業へ取り組みを進める中で、若手が手法を身に着け、本ワークショップでの検討内容を社内ビジネスコンテストへの応募までつなげることもできました。
■弊社コンサルタントの所感
取引先との関係となると、どこまで踏み込んだ会話をしてよいのか戸惑う社会人も多いとは思いますが、共通の課題に取り組み、コミュニケーションが必須の環境下で、初回から活発な意見交換が見られました。また、会社を背負って参加するため、受講者一人一人がが非常に積極的に参加していたことも、印象的でした。今後も困ったときには相互に相談できるような関係を続けていただきたいと思います。
事例② 総合電機メーカー×電子部品メーカー
■サービス内容
2社から各12人が参加しワークを通じて発想のサイクル学ぶ研修を3か月実施し、チームごとに事業アイデアを出し顧客への検証を行いました。その後、事業化に進めそうなアイデアの2チームのメンバーと、希望者に参加者を絞り、10名程度でモデル化のサイクルの研修を3か月間実施し、事業計画の策定までを行いました。
■成果
実際に活用できそうな技術を基に事業アイデアを検討したため、実現可能性の高い事業計画書を策定することができました。また、その全工程を協力会社関係にある2社の混成チームで推進することで、ワークの中で自然と互いの技術内容についても共有できる場となりました。
■弊社コンサルタントの所感
今後も一緒に製品開発をしていくメンバーで実際の事業案を検討して共通言語を確立できたので、今後ピボットや新たな製品開発時にもスムーズに協業を勧められるようになったと思います。また、互いの社内でも知識を広めることで、さらに協業メンバーが拡大することを望みます。